「倍音」って言葉、乱用されてません?

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倍音という言葉を聞いたり使ったことがありますか?

「この楽器の倍音がキレイ」「あの歌手は倍音のコントロールが上手い」「そのDACは倍音が暴れる」

音楽の界隈では良く耳にする単語ですが、個人的に倍音という単語を日常会話の中で耳にするとモヤっとした気持ちになります笑

なぜそんな気持ちになるのか?今回は倍音とは何かをおさらいしてみるついでに考察してみたいと思います。

そもそも倍音とは?

天才数学者さん達の研究によると我々が聴いている様々な音は複数の正弦波に分解することが出来るらしいです。フーリエ級数展開とか言われてるやつですね。(フーリエさん天才すぎだな)

正弦波とは一定の周期で振動する波のことで、音の世界では純音と呼ばれます。テレビの放送が休止中の時に流れる「ピー」という音(あれは1kHz=1秒間で1000回振動)が代表的ですね。

で、分解して出てきた正弦波の中で一番低い音(周期が長い音)を基音と呼び、その基音より上の正弦波をまとめて上音と呼びます。その中で基音の「整数」倍数になっているものが倍音と呼ばれてるということです。

harmonicsss

つまり、ある基音に対する上音(倍音と非倍音)の割合で「音色」が決まるということですね。

実際のところ各上音には微妙な誤差があったり、そもそも自然界には完全な正弦波も存在しないとか位相がなんちゃらとか色々複雑な事になっていると思いますが、理論上は上記のように分解することが出来るとのことです。

聴いているのは音色

てことで倍音の変化は音色の変化として感じるということになるということが分かりました。

でも、音色が変化した時に実際にどの倍音がどのように変化したかってのはシンセサイザーをいじったりアナライザーを見たりしない限り分からないですよね?(アナライザーを見ても常に変化し続けるような実際の楽音の場合だと確認出来ないと思われます。)

例えば、モノマネ芸人が「さんま」→「ASKA」→「江頭」の順に声色を変えたときに、普通の人は声色→声の音色が変わったと思うだけで、「2、6、8次倍音が強くなって3、5、7次倍音が弱くなったね!あといくつかの非整数次倍音がうんたら…」とは分からないはずだと思うのです。

つまり普通の人間は倍音が変化した時に音色の変化を感じ取ることが出来るけど、具体的にどういった倍音の変化があるかを瞬時には知りえないということですね。

ここで音楽をやっている人たちの日常会話の例を振り返ると、彼らが使っている「倍音」という言葉は意味としては間違ってないけれど、ほぼ100%「音色」という意味に置き換えることが出来るように思います。

「この楽器の倍音がキレイ」→「この楽器の音色がキレイ」
「あの歌手は倍音のコントロールが上手い」→「あの歌手は音色のコントロールが上手い」
「そのDACは倍音が暴れる」→「そのDACは音色が暴れる」(リリカルですね)

なぜ倍音という言葉を使うのか?

答:なんかカッコイイから。

よくベンチャー企業の社長とかが英単語を使ったりする(ローンチとかリクープとかそんなん)ような感じで、なんか専門的に聞こえてカッコイイからという理由で「倍音」という言葉をチョイスしてるんじゃないかな〜って思ってます。

というわけで、何が言いたいかというと、やたらめったら「倍音」という言葉を使う人は地獄のミサワのキャラっぽく見えるな〜ということです。別にどーでもいいんですけどね!

msw

結構うまく描けたな〜笑 あ、ちなみに地獄のミサワのキャラではキング(20)が好きです。

(終)

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