スカバンドが良く使うフレーズ「ピキラッ!」って何が元ネタ?

ska

中高生の頃SKAやSKA PUNKが好きだったのですが、多くのスカバンドが曲の途中で「ピキラッピキラッピキラァァァ」みたいなフレーズを使っているのをよく耳にしました。

大抵歌詞には記載されていないので何を意味するのか分かりませんでしたが、そのフレーズのキャッチーさから真似したくなってよくピキラッピキラッしてたものです。(え?してるよね?)

最近その事をふと思いだしたのですが、もういい大人になってしまったのか「ピキラッ!」って何だ?って冷静に思ってしまったので(微妙に悲しかった)、とりあえずググってみました。

そしたら意外にも英語圏の人も同じ事を思ってたそうで、似たような質問をしている記録がいくつか出てきました。

キミらもわかってなかったんかいと笑

てことで、そこで見かけた「ピキラッ」の起源にまつわる説を紹介してみます。

そもそも英語だと何て言ってるのか

Pick it upだそうです。

意味は直訳だと「それを拾う」ですが、pick upというフレーズ自体色々な意味を持つので前後の状況次第で様々な意味になり得ますね。

テンポを上げろ説

webにある英語のスラング辞典Urban DictionalyによるとSKAで使われている「ピキラッ」は”Pick up the beat”つまりビート(の速度)を上げろという意味として使っているとのこと。

ライブとかでテンションが上がってきた際にもっとテンポを上げろ!っ的な?

たしかに時代が進むに連れてSKAのテンポが早くなっているし、より定着しやすい気がします。

トースティング説

トースティング(Toasting)とは50年代の後半にジャマイカのDJによって生まれたドラム等のビートに合わせて会話やセリフなどの言葉を発する技法(?)のことらしい。

初期のSKAのアーティスト達もリズムを強調するために言葉や意味の無いフレーズ等を曲中で繰り返していて、これも「トースティング」の形態のひとつだとされているそう。

「チキチッ、チキチッ、チキチッ」みたいな音としてのフレーズは現在のスカバンドの曲で使われますが、「ピキラッ」もこのトースティングから生まれたフレーズではないかという説。

なぜ”Pick it Up”という意味を持つ特定のフレーズがSKAを象徴するものになったのか、これだけだと不明ですね。

第二次SKAブームから広まった説

最初のSKAのムーブメントの中で重要な人物の一人とされるPrince Busterの64年のシングル”Al Capone/One Step Beyond”の両楽曲の中で「ピキラッ」に近い音のトースティングが確認できます。

ここでは実際には”Pick it up”とは言ってないようですが、時代は流れて1970年代後半の英国で起こったSKAブームの中心にいたMADNESSがカバーした”One Step Beyond”ではオリジナルのトースティングに加え「ピキラッ」と言っているという「説」がありました。

55秒〜「ヘキッヘキラッ」みたいなフレーズがある

実際に聴いて確認してみると、確かに言っているような言ってないような…微妙なラインだな〜笑 でもカバーの方はオリジナルよりもテンポが速くなっているし結構合点がいくような気がします。

これに加えSKAの歴史の中で初めて”pick it up”を意図的にメインに持ってきたとされる曲も紹介されてました。

めっちゃ「ピキラッピキラッ」言ってる!笑

このバンドは第二次SKAムーブメントに乗っかったベルギーのロック/ポップバンドだそうで、この1980年リリースのデビューシングルは結構ヒットしたそうな。

まとめると

以上の説は互いに否定するもではなく、関連しているものなのでまとめてみると…

・ジャマイカのDJや初期SKAのアーティストたちがトースティングでソレっぽい言葉を発していた

・70年代後半の第二次SKAブームのバンドがトースティングを真似た時に”pick it up”をよく使った

・時代が進むにつれて楽曲の速度も上がった事から、テンポを上げるという意味の”pick it up”がハマった

・次第にSKAのトースティング=”pick it up”と思われるようになり、古い楽曲のソレっぽい言葉も「ピキラッ」に聞こえるようになった。

という仮説になりました。

結局真相は不明

以上はあくまで「説」なので実際のところはコレといった断定は出来ないけど、やはり文化の発生的な事柄は面白い

誰か真実を知っている人がいたら是非教えて下さい笑

まあ単純にゴロとか言った時のキャッチーさが今日まで普及した原因なんだろうな〜

てことで童心に戻って「ピキラッピキラッピキラッピキラッァァァァ〜ッッッッッ」って叫びましょう。

(終)

参考にしたページ

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