録音作品の好きなところを挙げてみる

昔に比べてCDやMP3等録音作品が売れなくなっている一方でライブ興業は右肩上がりで、音楽における世間一般の録音作品に対する重要性?が低くなっているように感じる昨今…

そりゃ音楽の元々の姿は生演奏で生でなければ感じる事が出来ないことが多々ありますが、レコーディングして作る録音作品にも全く違った魅力があると思うのですよね。

生演奏に比べたら録音作品なんて価値が無い!…なんて極端な考えの人もいないと思いますが、今回は録音作品に魅せられてきたワタクシが録音作品の好きなところを挙げて録音された音楽の良さをPRしたいと思います笑

録音作品好き好きアピール開始ッッ

1:再生音量を好みで変えることが出来る

録音作品で一番好きなポイントは再生音量を自由に決めることが出来るところです。

ロックなどラウドなジャンルの音楽は小さなライブハウスで聴くと音量が大きすぎて耳せん無しでは耳がぶっ壊れてしまいますが、録音作品の場合は程よくラウドな音量で再生できます。

ある意味、録音作品にすることで一番恩恵を受けるのはロックなどのラウドなジャンルな気がしますね。

ロックバンドのライブで「ウルサイからもうちょっと全体的に音量下げて」と言ったら総スカンだよね笑

2:再生環境によって音が変わる

同じ音源でもイヤホン、ヘッドホン、スピーカー等、再生する機器によって印象が変わったりします。スピーカーの場合は部屋によっても、同じ部屋でも聴いてる位置とかで大分変わったりで、色々なカスタマイズ性を秘めてますよね。

行き過ぎると「オカルト」な領域にもなりがちですが、録音された物をどうやって再生するかを色々試すのは単純に楽しい

組み合わせは無限にあるし音源も無限にあるのに時間は有限…ある意味全てのリスニング体験も奇跡ですな。

3:現実には無い独特の音像が得られる

元々録音音楽はリアリティを求めて、如何に現実と同じ音を再現できるかというのが目標であったように思えますが、録音という行程が一般化してからは現実ではありえない音像を求めるのも珍しくなくなってます。

非現実的な残響感だったり、ライブでは実現が難しい全体のバランスだったり、録音作品ならではの音像が楽しいです。

メチャクチャ荒い録音で変なバランスの作品でも「良い」と感じる事も少なくないし、ルールの無い自由な表現が許されるとこも好きですね~

4:もう二度と訪れないその瞬間をパッケージング出来る

録音作品を作るとき、つまりレコーディングの際に何度も「リテイク」をする事は珍しくないので、いつどこで録音しても作品は同じようなクオリティーになる…と思いがちですが、そんなことはないです。

人間のフィーリングってのは常に変化するものなので、全く同じメンツ、同じ場所で「今」録音した場合と、「来年」録音した場合では絶対に質感が変わるはず。それもスゴイ変わる気がする。

個々の好みが微妙に変わったり、現実的な話だと時間的タイミングや予算の具合がその時によって違ったりしてスタジオやエンジニア選びにも影響を及ぼしたり…

というかバンドだったらいつ解散したり休止するか分からないものだから、そもそも録音することまで漕ぎ着けることが出来るかどうかも分からない。

ミキシングひとつとっても、同じ素材を同じ人が同じ環境で数年後にミックスダウンしてみると違った音像になるはずです。

様々な「if」がある中で、偶然奇跡的に集まったその時のメンバーで何らかの縁があって録音作品を作るわけです。

そんな奇跡的な結果が形として残るなんて、ステキな話じゃあないですか。

たとえ世間で陽の目を浴びなくても、数十年後に何処かで聴かれる可能性だって残せるし。

以上。

そんな感じで録音作品の好きな所を挙げてみました。

音楽活動をしている皆さん、ライブ活動だけでなく是非録音作品も作って下さい。

別にレコーディングスタジオで録らなくても、今の時代は敷居も低くなってるので自分たちでやるのもあり

楽しいしね。

もし自分たちでやるのはメンドーだ!ってことなら、是非協力させてください

ワタクシも素敵な録音作品を作る一端を担いたいのでね!

(終)