Rebirth Brass Band “We Come to Party” (1997)

270_WCP
 
Year1997
StudiosThe Boiler Room
ProducersRebirth Brass Band
EngineersMark Bringham,
Parker Dinkins

以下、私の感想文

セカンドラインビートにFunkやSoulなどを織りまぜたニューオリンズを代表するブラスバンドRebirth Brass Bandの1997年リリースの何枚目か分からない(多分7枚目?)アルバムです。

見た目が完全に90’sのヒップホッパーなメンバーが織り成すブラスの洪水と止まらないリズムがとにかく熱く、そして溢れ出すハッピー感がたまらないのですよね〜

今月末(2016年5月)に来日公演予定で、ワタクシも観に行っちゃう!ってことで感想文を書いてみます。

5人のブラスにバスドラム担当とスネア担当の7人組(当時)で電気を使って増幅するエレクトリックな楽器は一切なくアコースティックな編成のバンドなのに何ですかこの熱量は!と驚いちゃうブラスバンドな彼ら。

その音から得る印象はとにかく、賑やか、やかましい、さわがしい笑 ロックバンドよりもウルサイじゃないかっていう感じですが、底抜けに明るいフィーリングが聴いてる側にも伝わってくるのですよ。

こういうバンドが街中で演奏しているというニューオリンズ行ってみたいな〜

個人的にニューオリンズのセカンドラインビートみたいな跳ねたリズムを好むようで(気づいたのは最近ですが)、色々ニューオリンズのブラスバンドを聴いてみたところ、このRebirth Brass Bandが一番お気に入りでした。(今のとこ)

この作品は1995年に亡くなったAllison Miner(ニューオリンズ最大級の「フェス」であるNew Orleans Jazz & Heritage Festivalの創設者の一人)と1996年に亡くなった同郷のブラスバンドHot 8 Brass BandのメンバーJacob Johnson(享年18歳)に捧げるアルバムとのこと。

ニューオリンズでは18世紀辺りから確立されたと言われる「ジャズ葬」と呼ばれる伝統があり、葬儀で棺桶が墓地に埋葬された後の帰り道にブラスバンドと共に明るいパレードをするそうなのですが、このアルバムは先に述べた2人に捧げるアルバムという事でジャケットがそのパレードを表現しているのですかね?

レコーディングは1993年にオープンの地元のスタジオBoiler Roomにて行われ、レコーダーには2インチ回転率15ipsの24trリールテープMTRが使われたとのこと。

あまり手入れされた高級なテープレコーダーでは無い気がするような、結構ヒスノイズも含まれた(わざとかもだけど)なサウンドプロダクションです。

3日間で全部録音したという本作は勢い重視の結構ラフな演奏で多分基本一発録音。

ガヤの部分では部屋の響きが含まれていますが、主な管楽器は基本クローズドマイク(マイクを楽器の近くに置く方法)で録音されたと思われるドライな印象な音で正直録音物としての全体のクオリティーはそこまで高くない(いや基本的な水準は高いですよ?)

でも演奏が相当「ライブ」なフィーリングに溢れていて、演奏する楽しさとかが非常に伝わってくる作品で好きなんですね〜

この作品は結構大きめな「響き」のある部屋でスピーカーから聴くと最高に良いのかもな〜って思ったり。

「完璧は求めてない、そこにあるエナジーをぶち込みたかった」(超意訳)的な事を当時のインタビューでリーダーのFrazierが語ってましたが、その狙いは完全に成功してますな。

ヴァイブスを感じますよね!(ヴァイブス言いたいだけ)

てことで本作は、トラディショナルな曲もやるけど、ヒップホップでB-BOYなガヤも飛ばし、「マイケルジャークソン!」とはしゃぎながらMichael Jacksonのカバーをやって、Marvin GayeのLet’s get it onで締めるハッピーな名盤なんです。

ライブ楽しみだなー 

なんかチケット売り切れる気配無いので(笑)暇な方は観に行ったらどうでしょうか?
REBIRTH BRASS BAND – BLUE NOTE TOKYO-

当時のインタビューでニューオリンズのブラスバンドとして初めてのグラミー賞を受賞するのが目標的な事を言ってたみたいですが、2012年にグラミー賞のリージョナル・ルーツ・ミュージック・アルバム賞を勝ち取ってました。すげー

(終)

参考にしたページ(思い出せる限り笑)