ミックスでよく使うプラグイン~EQ編~

ちょっと先週末は色々あってブログのネタを仕込む時間が無かった(文章を書くのって結構骨が折れる作業ね)ので気軽で雑談的なテーマであるプラグイントークをしたいと思います!

こういうのはブログの定番で読むのは楽しいけど、実際に役に立つかといえば別に役に立たないんですよね~笑

まあともかく、誰かの暇潰しにでもなれば幸いです。

とりあえず今回は私がミックスの時によく使うEQ(イコライザー)プラグインを所感と共に羅列していきます~

DMG Audio EQuilibrium ※2017年1月追記

去年(2016年)の11月から導入したDMG Audio EQuilibriumがすっかりエースの座になったので追記ッッ

国内外問わずマスタリング用途な話題で上がることが多いような気がするEQuilibriumですが、個人的にミックス用途でかなりハマりました。

高調波歪みは無いものの、色々なアナログEQをモデリングしたカーブを持っていて、ミックスで使ってみると個人的に求めていた「昔っぽい感じを持ちつつクリーンな音」がバシッと作れて大満足です。

しかも色々なフィルターが組み合わせられるので、基本アナログEQのカーブを使いつつピンポイントでノッチしたり出来るところがとっても便利

そのモダンなGUIや頻繁に比較対象に上がことからFabfilterのProQ2に取って変わるのかなっと思っていましたが、ワタクシの場合今のところSlateのVMRに取って代わっています。これはマジで意外な結果。

とは言え高調波歪みは全く無いので、そういうのが必要な場合はVMRとかUAD-2とかのアナログモデリング系が必要になるのかなっていう感じです。

よく話題に上がってるっぽいFIRモードは今のところピンと来てませんが(ミックス用途だとcpu的に頑張れない)、窓関数をReac-Paraで解像度をあえて低くして(2000〜8000くらい)、Window Parameterをめっちゃ狭めることでオカシナ音にすると楽しいです(振幅特性にリンギングを出す設定)。ただし実戦で使えるかどうかは不明…笑

https://dmgaudio.com/equilibrium

FabFilter “Pro-Q 2”

ドイツオランダのプラグインデベロッパーFabfilterの看板プラグインProQ2、私が標準で使うEQ(だった)。

screenshot_pro-q_full

このEQの素晴らしさはなんといっても操作性とGUIの良さですね~(音とは関係ないとこだけど笑)

直感的に操作出来るGUIと見やすいアナライザー、最大24つのバンドと豊富なカーブの種類やその他の諸機能…まさしく近代的なデジタルEQの代表格

写真のような複雑で過激なカーブも作れますが、まあ普通はやりません笑(これはあくまでデモンストレーション用かと)

個人的には1~3バンドのカットしか使わなくて、チョチョイって感じの使用方法。

あまり過激なカーブを適用しないこともあってかEQ後の音質も全く問題なし!素晴らしいすぎる。。

EQuilibrium導入後は使わなくなるかなとも思ったけど全然そんなことは無さそうで、特にリバーブのポストEQにはProQ2が手っ取り早くて好きです。

http://www.fabfilter.com/products/pro-q-2-equalizer-plug-in

McDSP “AE 400 Active EQ”
mcdspae400

サードパーティ製プラグイン開発のパイオニア的な存在であるというアメリカの会社McDSPのアクティブEQ

近年話題のアクティブEQとかダイナミックEQと称されるタイプのEQなんですが、とっても便利でミックスにて重宝してます。

たまに出るピーキーな部分を従来のEQでカットすると美味しいとこまで常にカットされてしまうけど、アクティブEQなら気になるとこだけピンポイントで処理出来て最高。

基本的に使う時はベースかボーカルが多いです。

フリーでもっと高性能なTDR NOVAというアクティブEQもありますがCPU使用率の関係でミックスは気軽に挿せるAE400を愛用してます。

http://mcdsp.com/plug-ins/ae400/
http://www.minet.jp/brand/mcdsp/ae-400-active-eq/

Boz Digital Labs “Bark of Dog”
bod

アメリカの小さなプラグインデベロッパーBoz Digital Labsの無料で配布している「ベースレゾナントフィルター」です。

中身はなんのことはない普通のデジタルEQで、Qを高くしたHPF(ハイパスフィルター)のカットオフ周波数周辺の盛り上がりを利用しているだけ。

前述のProQやDAW付属のデジタルEQでも同じことが出来ると言えますが、なんと言っても使い勝手が良くて気に入ってます。

シンプルイズベストです。

主にやはり低音に問題があるソースに使用します。が、当然ながら別に万能ではないので試して駄目な時はすぐ外します笑

http://www.bozdigitallabs.com/product/bark-of-dog/

Slate Digital “Virtual Mix Rack”

クセが強いキャラのCEOが何かと話題の(笑)アメリカの新興プラグインデベロッパーSlate DigitalのVisual Mix Rackというアナログ機材のラックをDAW上に再現しようというコンセプトのプラグイン。

月額制のサブスクリプションサービス(私はやってない)だと他にも色々コンプだのエフェクターが付いてますが、標準装備のFG-NとFG-SというEQがお気に入りでどちらも良い!

FG-N

FG-N

FG-Nは70年代に英国で作らた伝説的なコンソールNEVE1073のEQ部とラインゲイン部を元にモデリングされたものです。

70年代に幾多の有名バンドがレコーディングしたスタジオにあったコンソールとあって、色々な会社がNEVE1073をモデリングした製品をプラグインやハードウェアを出していて非常に人気があります。

Slate DigitalのFG-Nはオリジナルと違いMidバンドが一つ追加されているのと、ゲインや周波数選択のノブがステップ方式でないところが非常に気に入っているところですね〜

インサートしただけで高調波歪が発生するタイプで、LINEのツマミを回すとさらに歪みます。が、その歪み方はぜんぜん好みじゃないです笑

実はあんまし歪み系の音って好きじゃないのかな〜?

FG-S

FG-S

一方のFG-SはSolid State Logic社が1979年に発表した、こちらも有名なSL 4000EというミキシングコンソールのEQ部分をモデリングしたもの。

SL 4000Eはコンプレッサーやゲート等のダイナミクス処理が出来たりEQのQ幅が可変式だったりと色々なことが出来ることから後継機含め80年代に音楽制作のみならずポストプロダクション方面でも急速に普及したコンソールとのこと。

これも様々な会社がモデリングした製品を出しています。

FG-SはそのコンソールのEQ部分のみを取り出していて、個人的には特に中音域をカットしたときの感じがすごく好きだな~

ちなみにFG-Sはインサートしただけじゃ高調波歪みは発生しなくて各バンドをブースト/カットすると歪みが生じる仕様です。

余談ですがSlate Digital製品によく付く「FG」というのはプラグインデザイナーのFabrice Gabrielさんの頭文字で、彼もなかなかクセのあるキャラをしてるみたいです笑

http://www.slatedigital.com/products/virtual-mix-rack/
http://www.miyaji.co.jp/MID/product.php?item=VMR

Universal Audio UAD-2 “Pultec MEQ-5”
s_meq5

Pulse Techniques Incという会社が50年代半ばに発表したPultecシリーズと呼ばれる真空管EQのミッドレンジに特化したバージョン。

コンソールに付いてるEQが良くなってきたからか、それとも当時あまり売れなかったのか1981年に会社は潰れてしまった(会社を売ろうとしたのに誰にも買われず…)らしいのですが、音楽制作ではかなり有名なEQでプラグインやハードウェア共にモデリングされたものが数多く制作されています。(会社も合同会社として近年復活した模様)

私が使っているのは50年代から続くアメリカの老舗Universal Audio社のデジタル部門とも言えるUad-2システムと共に使えるプラグインバージョンです。

どちらかというとPultec EQP-1Aというタイプの方が有名っぽいですが、個人的にはこのMEQ-5が好きなんだよね~

効き方は緩やかで優しい感じで、使う時はピアノとかストリングスとかアコギが多いのかな〜?

http://www.uaudio.jp/store/equalizers/pultec-passive-eq-collection.html

Universal Audio UAD-2 “Manley® Massive Passive EQ”
s_manley

アメリカの真空管を使って製品にこだわりをもつManley Laboratories社が1998年に発表したEQのプラグインバージョン。こちらもUad-2システムでのプラグインです。

マスタリング用途として語られることが多いマッシブパッシブですが、個人的にはミックスで使いたいですね〜

ドラムのバスとかオーバーヘッドに使うことがあります。

ローエンドとハイエンドの効き方がとても気持ちよくて好きだな〜

ちなみにリバーブに欲しさにUAD-2 CUSTOM(最初に3つ好きなプラグインを選べる)を買った時に、値段が一番高いという理由だけでMASSIVE PASSIVEを選択するという感じで初心者丸出しでした笑

http://www.uaudio.jp/store/equalizers/manley-massive-passive.html

以上です。

まあほとんどProQとVMRしか使ってない気がするけど使うのはこんなもんです。

たまに何となく普段使わないやつを使ったりで、正直なんでも良い気がします。

大事なのはテンションが上がるかどうか…単純にGUIの見た目とかに影響されるタイプです笑

でも最近レコーディングしないで打ち込みの素材ばっかなので、もはやEQすら使わなかったり…

もっと生録素材と戯れたいなー

(終)