RME ADI-2 ProのDAフィルターを聴き比べてみる

開封時の写真

数カ月前にRMEADI-2 PROというAD/DA兼ヘッドフォンアンプを買いました。

今年に入ってヘッドフォンアンプとモニター用の単体DACを買おうと模索していて目星は付けていたのですが、ユーロが急に高くなったりメーカーサイトが直売しなくなったり(日本に現在代理店が無い)、輸入するのめんどくさいなーっと思っていたんですよね。

そんな折、RMEのADI-2 PROという新しいモデルのセールが目に入り、色々調べてみたら良さそうだ…ADも付いてるし、なによりダメでも潰しがきくし、すぐ手に入るし…イッちまおう!ってことで買いました笑

元々RMEのfireface UCXを使っていたのでRME以外のDACにしようかと思ってたのですが、今回のADI-2 PROは従来のRMEクオリティーとは違う…との話を多く見かけたのも購入した理由の一つですね。

いわゆるトップクラスのメーカーと比べるとRMEのコンバーターは劣るというのが通説で特にマスタリング方面の人々からはRMEは見下されているような印象すら受けますが、今回のADI-2 PROはそういう人々からも好印象を得ることが出来そうなクオリティー…らしいです笑

ま、個人的にミックス用途ならUCXでも全然戦えると思ってるのでDAの音質云々について語れませんが…

とはいえ、乗り換えてから慣れるまでミックス2〜3曲ぐらいかかる程度には音質の差はありましたし、UCXのヘッドフォンアウトと比べると雲泥の差なので非常に満足しています。(UCXのヘッドホン出力はお世辞にも…アレな気がしてた)

てな感じなワタクシのクソみたいな感想文だけだとつまらないので、ADI-2 PROに付いてるDAフィルターについて書いてみます。

選択可能な5種類のDAフィルター

ADI-2 Proに搭載されている旭化成のDAチップAK4490には5種類のDAフィルターが内蔵されていて、ユーザー側でこのフィルターが選択できる仕様になっています。

RMEの紹介によると普通のDACは設計の段階でDAフィルターが選択されユーザー側では変えられない事が多いそうです(ただ、同じDAチップを搭載していて先に発売されてたTEACのUD-503も切り替え出来るみたいですけど笑)

DAフィルターというのは、デジタルからアナログに変換する際に信号をナイキスト周波数以下にカットするためのローパスフィルターのことです。(たぶん)

違った…アナログ出力する前のデジタル領域でアップサンプリングするときのLPFのことでした。

ここのローパスフィルターの仕様が違うと出てくる音も変わってくるよ…という話ですね。

DAフィルターによってカーブの差による周波数特性の違いの他にトランジェントレスポンスの差もあって、出てくる音が微妙に変わるのです。EQのリニアフェイズ/ノンリニアフェイズの差…的な話ですね。

まあ、劇的に変わる!っていう大げさなものではありませんが、思ったより変わるな〜とも思えるぐらいの変化具合でした。(でもブラインドテストで100発100中は当てられないと思う笑)

と、またまた感想文だけではつまらないので手持ちの楽曲をループバックさせてみたのでシェアしてみます。

ただ、ケーブル類はデフォルト+そこらにあったものだし、キャリブレーションも特にせず+4で出して+4で受けただけのテストとも呼べないシロモノなので与太話程度にお楽しみ下さい。

テキトーな音源ファイルでRMEへ対する風評被害にならないことを望みます笑

環境

普段はUCXとADI-2 PROをS/PDIF接続しているのですが、せっかくなのでUSB接続のループバックにしました。

電源:付属のやつ
キャノンケーブル:mogami 2534+ノイトリックの自作ケーブル1m。
USBケーブル:そこらにあったUSB2.0ケーブル

使用楽曲はリバーブのSeventh Heaven Proを買った時にテストを兼ねてテキトーに作った打ち込みの曲。

出力/入力ともに+4dBで、ゲイン調整してません。

サンプリングレートは44.1kHzで、ADフィルターはSharpです。

と書いてみたけど、ちょっと前に思い付きでやったことなので記憶が曖昧で何か重大なミスを犯してるかもしれません笑

聴いてみる。

てことで5つのDAフィルターの音でっす。元の音源含め全部aif/wavがDL出来ますのでよろしければドーゾ

どれが好みでしたか?

録ってみてから気づいたのはADI-2 PROで聴き比べると結局どれかのDAフィルターが適用してるので後から同じ機器で聴き比べても何か無駄だな〜って思ったので皆さんの感想を教えて下さい(マジで笑)

ちなみに現在ワタクシが製作の時に使用しているのはSharpです。

DAチップ側のオフィシャル?な情報によるとSharpは“Traditional Sound”で、インパルスレスポンスは一番微妙な感じ…だけど何かピンと来ました。目の付け所がシャ(ry

リスニングを楽しみたい時はSlowかなーっとも思ったり。

でも個人的にあんま細かい事は気にしないタイプだなーっと再確認しました。

今後もマスタリングは出来るだけしないことにします笑

以上、与太話でした。