役には立たないけど暇潰しにはなるプラグイントーク!私がミックスでよく使うリバーブ編ッ
感想文だけだと味気ないので今回は既に公開してるサンプルも微妙に交えてみます。
個人的にリバーブ大好きっ子で、もうちょっとリバーブ下げてとか、リバーブデカすぎとか言われがちです(爆)
リリースされてすぐ買って無くてはならないほど多用してるのに、ここに載せるの忘れてた笑
フュージョンインパルスレスポンスという手法を編み出したLiquidSonicsのSeventh Heaven Proです。
このリバーブは有名なアウトボードリバーブのハイエンド機Bricasti M7を再現するという事に主題を置いたプラグインで、Reverberate2で登場したFusion-IRとアルゴリズミックなシステムを組み合わせています。
今回のために新たにインパルスレスポンスを収録し直して、アーリーリフレクション、リバーブ本編、低音のリバーブ、それぞれを個別に収録することで自在にバランスを変更することが出来るようになっててアルゴリズミックリバーブなプラグインのように扱えます!
DelayのオプションもReverberateよりシンプルなものになっているのですが、響きに絶妙な深みを加えてくれて素晴らしい…
あと、Slate Digitalとコラボして作ったverbsuite classicsの影響かUIが非常に進化していて使いやすくなっているのも良い。Reverberate画面小さすぎだったり画面がゴチャゴチャしてたから。
ほんとかなりお気に入りっす
https://www.liquidsonics.com/software/seventh-heaven-professional/
去年(2016)の11月に導入したExponential AudioのNimbusもかなりフィットしたので追加ッ
デジタルリバーブで有名なLexixon社で960LやPCM96を開発していたというMichael Carnes氏が独立し立ち上げたExponential Audio社のアルゴリズミックリバーブNiumbusです。
同社の非常に評価が高かったPhonixverbのエンジンを元にアーリーリフレクションの種類を追加したり、プリフィルターやコンプレッサー、歪み系のエフェクトを搭載するなどして、より利便性が高くなったPhoenixverbの後継機と言えます。
これがメチャクチャ使いやすくてホント良い!そしてCPUコストも軽いッッ
個人的にアーリーリフレクションの感じがとても好きですね〜↓コレのシンセドラムにNimbus使用。
膨大なプリセットもあるけど操作性が良いからすぐに好みの響きに出来るし、CPU消費が軽いってのもあってバンバン使いたくなっちゃいます。(常にリバーブはたくさん使うタイプです笑)
歪みセクションではビット深度を低くしたりして往年のデジタルリバーブっぽい質感を作って遊べたりと楽しいし、とにかく前後に余計なプラグインを指す手間を省こうという意図が感じられますね〜
この曲にNimbusのWarp機能でビット深度を低くしまくったリバーブを使用。古臭いデジタル感を狙ってみました笑
総合的に使いやすくて軽くて良い響きなので素晴らしいリバーブなので、これからも重宝しそうですっ
https://www.exponentialaudio.com/nimbus/
一番手は初めてお気に入りだと思った思い出の(笑)プラグインリバーブです。
ドイツのEMTという会社が1957年に開発した鉄板を使ってリバーブを作るプレートリバーブをエミュレートしたプラグインで、三種類のモデルを選べます。この響きがとても美しくてボーカルにもスネアにもイイ感じ。
↓この曲のボーカルにバシャバシャに掛けてます。(スネアには何だっけな〜何かのホールのIRだったような…)
それまで専用の部屋にスピーカーを置いて響きをマイクで拾うという仕組みのエコーチャンバーでリバーブを作っていましが、初めて擬似的にリバーブを作る装置として開発されたのがこのプレートリバーブだそう。
本物はデカイ鉄板を使っていてメッチャ重たい(何百キロ)らしいので、個人じゃとても所有できないですね。
超お金持ちになったら南部鉄器とかでオリジナルのプレートリバーブを作りたいなー笑
http://www.uaudio.jp/store/reverbs/emt-140.html
オランダのAudio Easeという会社の有名なリバーブのAltiverbです。
実際の空間や機器を測定して作成したインパルスレスポンス(IRとよく略される)を読み込んでリアルな響きを再現するコンボリュージョンリバーブで、2001年に同社がAltiverbを発表してからこのタイプのプラグインリバーブの代表格となっているそう。
最大の魅力はなんといってもAltiverbユーザー限定で提供されているインパルスレスポンスの多さで、世界中のレコーディングスタジオやハードウェアリバーブ、協会、コンサートホール、スタジアム、はたまたピラミッド等など…とにかく様々な場所と機器のインパルスレスポンスをコレクションしています。
そのコレクションの多さもあって音楽制作よりも、どちらかといえばポストプロダクションと呼ばれる音響制作方面での方が主流なのかもしれません。(なんとなくそんな気がする)
個人的にAltiverbはリバーブタイムが2.0s以下の短めなルーム系の響きが好みです。
妄想しながら響きを選定する作業が一番コンボリューションリバーブの楽しいところですねー
https://www.audioease.com/altiverb/
70年代後半に登場したデジタルリバーブLexicon® 224をエミュレートしたプラグイン。
同機種よりさきがけて発売されていたデジタルリバーブEMT250よりも当時安かったこともあり、70年代後半から80年代にかけてレコーディングスタジオで急速に導入されていった伝説的デジタルリバーブとのこと。
これも好きなリバーブで、何か「丁度良い」響きが好きです笑
シンプルなパラメーターの作りなので音作りが簡単なところも良くて、ヒスノイズのオン/オフができたりプラグインならではの機能もあり素晴らしい。
全押しすると使える裏技的なコーラスモードも非常に使えますね~
↓このクソしょうもない曲のボーカルにコーラスモードを使いました(たしか)
http://dova-s.jp/bgm/play5016.html
あとHiddenコントロールのUADマークを押すとオリジナルの個体にあったバグも再現できるという妙なこだわりも面白いね。使ったことないけど
http://www.uaudio.jp/store/reverbs/lexicon-224.html
イギリスのプラグインデベロッパーLiquidSonicsのコンボリュージョンリバーブReverbereteの第二世代。
目玉はフュージョンインパルスレスポンスという新しい技術を使って有名なデジタルリバーブBricasti M7を再現出来るということです。
Bricasti M7は世界最高峰のデジタルリバーブとよばれている有名なアウトボード(外付けってこと)リバーブで、お値段40万円とかなり高級。
従来のインパルスレスポンスでは時間で変化するモジュレーションをキャプチャーすることが難しかったところ「フュージョン」インパルスレスポンスでは可能になっているとのことで、Bricasti M7もこれまで出まわっていたインパルスレスポンスよりも再現率が高くなっているらしいです。(本物使ったことないから分からない)
お値段も1万円程度でとてもリーズナブル。
CPU消費が激しいのが玉にキズだけど、トゥルーステレオ方式も含む3つの方式でIRを読み込めたり色々カスタマイズ出来るし秘めているポテンシャルは相当高い。サードパーテイー製IRはAltiverbよりこちらで読み込ませたい。
「フュージョン」の方はリバーブタイムを変えたりアーリーリフレクションの増減が出来たりと、コンボリューションでありながらアルゴリズミックな一面もあり中々カスタマイズしがいがありますねー。あとディレイだったりコーラス効果を付加したり色々内部でできちゃいます。
リバーブタイムが2.0s以上のちょっとテイルが長くなってくるようなサウンドがよりモジュレーションを感じ取れてオススメです。
↓この下手っぴリコーダーにBricasti M7のフュージョンIRをかけてます。(完全にリバーブの無駄使い)ちなみにリコーダー音源はPoor Recorderというので、安いしシンプルで気に入ってます。
まだ全然使いこなして無いので、私の秘密兵器ってとこですかねー笑
http://www.liquidsonics.com/software_reverberate.htm
リバーブ大好きっ子と言いながら4つ5つしか使ってるものが無いというね。。
色々気になるのはあるし、ホントは出ているリバーブ全部揃えて遊びたいのだけど、これらので事足りてるのとビンボーので何も買っていない始末です。気になるのはいっぱいあるんだけどな〜
誰かスポンサーになってくださいッ
(終)